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ARION「Line Preamplifier」 [プリアンプ]

目先を変えてみようと、ARIONの「Line Preamplifier」をお借りしてみました。

電源部と増幅部に分かれた2筐体で構成され、それらを専用の電源ケーブルで接続します。増幅部は全面アルミパネルで造られていますが、電源部はフロントパネルだけアルミで、他の部分は黒の板金です。ここは少し残念なところ。なお、このアンプには電源スイッチがないため、電源ケーブル挿すと電源が入りっぱなしです。基本、入れっぱなしにしておけということでしょう。
ボリュームのつまみは小さめですが、操作はそれほどやりづらくないです。FMアコースティックよりも、むしろ適正ボリュームに調整しやすいかも。

説得力のある音色です。楽器音の質感が良く出ていて、特に低域の質感が素晴らしい。鮮度感が高く、決して抜けがいいわけではありませんが、立ってくる感じの音で、音楽と対峙することを求められているようです。
対して、音の広がりはいまひとつ、どちらかというと音色で聴かせるタイプかと思います。とはいえ、まったくの不得意というわけでなく、あくまで「KX-R」や「Criterion」と比較するとというレベルですけど。
コニサーの音に似ているという話があるようですが、私はコニサーを聴いたことがありませんので、その点に関してはコメントできません。

総じて、鮮度感、音色の質感等、魅力のあるプリアンプです。ただ、1台目としては買えないかな。

追記(2012.3.18)
このアンプは後に、ボリュームがアッテネーターからボリュームICに変更される等のマイナーチェンジが行われ、「Line 1」という名称に変更されたようです。
私が試聴したのは初期型の方であり、現行型は聴いたことがありません。そのため、このレビューは現行型とは特徴が異なる可能性があることをご考慮ください。
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finite elemente「CERABASE Slimline」 [アクセサリー]

CERABASE_1.jpg拙宅のルーメンホワイトが、奇跡的に震災の被害を免れたのは以前お伝えした通りですが、度重なる余震のことを考えると、このまま足下をスパイクにしておくのは危険だと思い、対策を検討することにしました。
スパイクの様に1点で支えるのではなく、しっかりと面で支えるようなインシュレータを使用したい。横滑り等も防ぎたいので、できればスパイク用の穴にボルトで固定できるようなものにしたいと思い、白羽の矢を立てたのがfinite elemente「CERABASE」です。

以前、スパイクを外してみた時の経験から、かなり優秀なインシュレータでないと音質面を犠牲にしてしまうだろうと思い、大変高価ですが評価は非常に高い「CERABASE」を候補にすることに。ただ、実際にルーメンホワイトに「CERABASE」を取り付けることが出来るのかが、ホームページやカタログ等の資料では全くわかりませんでした。そこで、「CERABASE」をお使いのmessaさんに協力して頂き、実際の製品を見せて頂きました。すると、ルーメンホワイトで使われているM8径に加えM6径のボルトが付属していることがわかりました。messaさん、ありがとうございました。

取り付けは大丈夫そうだとわかりましたので、お世話になっているショップの方にお願いしてデモ機を取り寄せて頂くことにしました。ただ、通常の「CERABASE」は高さが50mmもあり、ツィーターの位置が高くなり過ぎてしまうので、新しく発売された「CERABASE Slimline」にしてみることに。こちらは高さが20mmなので、現行のスパイクとほぼ同じ高さになります。
実は「CERABASE Slimline」は新機種なので、まだデモ機がなかったのですが、ショップの方の好意で新品をオーダーして貸し出してくださいました。本当に感謝です。

CERABASE_2.jpg製品が到着し、早速取り付けてみました。「CERABASE Slimline」の方にも、M8/M6径のボルトが付属しており、取り付けは何の問題もなくできました。スペーサーや木ネジのようなものも付属しており、いろいろなものに取り付け可能かと思います。
ただ、残念ながら音の方は期待通りではありませんでした。低域が薄くなってしまい、かつ音が奥に引っ込んでしまって平面的になってしまいました。反面、高域は延びているようで、ところどころで楽器の質感表現が高まり「おっ」と思うところもありました。しかし、どうにもアタック感が薄れてしまうのが良くありません。なんだか、よそよそしい感じがして音楽を楽しむことができません。
期待していただけに残念な結果でしたが、ルーメンホワイトに使用するのはあきらめました。同時に地震対策もあきらまました。orz さすがに音は犠牲にできませんもんね。

その後、CDプレーヤーに使ってみたのですが、こちらはかなり効果があるようで、透明感が高まり質感表現が向上しました。力感が失われることもなかったので、プレーヤーには良さそうです。そのため、3ピースのセットを1つ購入しました。こちらの詳細は、また機会があればアップしたいと思います。

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Accuphase「C-3800」 [プリアンプ]

実は2月の下旬にAccuphaseの「C-3800」を自宅試聴させて頂いていたのですが、なかなかレビューをアップできていませんでした。

結果から言うと、このプリアンプかなりいいです。
正直なところ、これまでアキュフェーズの製品を聴いてピンときたことが一度もありませんでした。しかし、「C-3800」は初めていいと思いました。

巷の噂通り、S/Nがすごくいいです。JEFF ROWLAND D.G.の「Criterion」に匹敵するくらいの良さだと思いました。ただ、「Criterion」とは別の種類の良さです。「Criterion」のそれが、静けさや漆黒の暗闇を感じさせるのに対して、「C-3800」の方はただ透明という感じで、空気中のちりをフィルターで全部取り去ってしまった雰囲気です。
余韻の再現力も高く、滞空時間は「Criterion」と比較すると短めですが、むしろこちらの方が自然な気もします。低域の沈み込みも十分で、レンジの広さを感じます。

セッティングには、かなり敏感みたいです。土日の2日間聴いたのですが、最初の日の印象は良いものではありませんでした。全体の音が混ざり気味で分離できておらず、野暮ったい印象を持ちました。候補から落とすつもりで、それを確認するために次の日聴き始めたら、全然印象が違うます。どうしてだろう?と不思議に思いながら2曲ほど聴いて気づきました。ラック内に場所を確保できず、床の上に直接置いた状態だったのですが、運搬時に使ったカグスペールを脚の下に挟んだままだったのです。そう、カグスペールの上に乗せたままの方が全然音がいいのです。恐るべし、カグスベール(笑)。外してみたら、前日と同じがっかりな音。結局2日目は、挟んだままで試聴しました。

  ・現存のプリアンプで最高レベルと思われる十分に満足できる音
  ・価格も良心的。まさにバーゲンプライス
  ・日本製で造りも良い
  ・Accuphaseは5年保障
  ・部品がある限り、永続的に修理してもらえる

これらのことを考えると「C-3800」を買わない理由がありません。にもかかわらず、すんなりと導入に踏み切れずにいます。その理由の一つは、

  ・デザインが好みでない

正直Accuphaseのデザインは苦手です。過去の製品とのマッチングを考えて、デザインを変更しないという企業ポリシーは素晴らしいと思いますが、いかんせん古臭い感じは否めません。もっとモダンなデザインの別シリーズを作ってくれないかなと思います。それに、他の機器が全部シルバーなのに、1つだけゴールドが入るのは避けたいです。
そしてもう一つの理由は、

  ・音がどうも鮮烈さに欠ける感じがする

好みの音はどちらかというとクール目の方だと思いますし、別に熱い音を求めているわけではないのですが、ちょっと引っかかります。クラシックやピアノソロなどの曲はとても良いのですが、ジャズやロック等のジャンルでは、曲によって少し物足りなく感じました。もっとも、贅沢な悩みなのかもしれませんが・・・。

一時期は、もう買ってしまおうかとも思ったのですが、このように悩んでいるうちに地震が来てしまい、プリの導入どころではなくなりました。
というわけで、導入時期も含め、まだ悩み続けています。

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東北地方太平洋沖地震

東北地方太平洋沖地震により、被災されました多数の皆様、およびご家族の皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。
また、ご愛用のオーディオ機器が被災された皆様にも、心よりお見舞い申し上げます。

拙宅の機器は奇跡的に無事でした。lumenwhite「silverflame」はスパイク3点支持であるため、かなり不安定なスピーカーです。そのため、今回ばかりはてっきり転倒しているものと予想し、消沈して長時間歩いて帰宅しましたが、何事もなかったように立っていました。3/9(水)にあった地震にビビって、最も幅広の部分の下側にコルクを挟んでおいたのが効いたのかもしれません。同じく滑りやすい「MX-R」の脚の下にも滑り止めのシートを挟んでおきました。虫の知らせなのかどうかはわかりませんが、なにはともあれ良かったです。

ただ、震災から1週間経ちましたが、とても音楽を聴く気になれません。節電のために、消費電力の大きいオーディオ装置に電源を入れるのが憚れるというのもその理由ですが、気が落ち込んでしまってそういう気分になれないというのが本当のところです。

とはいえ、そろそろ前向きな気持ちになって、いろんなことに取り組んでいかないといけない気もしています。そのためには、ニュースから離れて豊かな音楽に身をゆだねるのは効果がありそうです。まずは、消費電力の少ない「Model 102」を引っ張り出してくるところから始めるのもいいかもしれません。
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JEFF ROWLAND D.G.「Criterion」 [プリアンプ]

Criterion.jpg

年末から年始にかけて、JEFF ROWLAND D.G.の「Criterion」を自宅試聴させて頂きました。

「Criterion」は2筐体に分かれており、上側が電源/バッテリー/ディスプレイ/音量・入力等のコントロール系統が入った電源部、下側は回路基盤が入った増幅部となっていて、音声信号が通る部分とそれ以外の部分とがスッパリと切り分けられています。ボディがアルミの削り出しのため、見た目よりかなり重いのですが、2筐体のため1台ずつはそれほど重くなく、設置はわりと容易です。たまに腰が痛くなる私にとっては優しいアンプと言えます。
電源部の底面と増幅部の上面に小さな窪みが4つずつあり、そこにデルリンという樹脂素材のボールを入れて、上下で挟みこむことで安定した設置が可能になっています。上下の2筐体は厚みは違いますが、幅と奥行きが揃えられており、また前述のボールによってピッタリと揃えて設置できるので、見た目はかなりすっきりしています。多くの電源別体の機器が、なんだかよくわからない怪しい箱としか見えない電源部を抱えているのとは対照的です。
ちなみに電源部から増幅部へは、左右独立の専用ケーブルでDC電源が供給されます。

ボディの仕上げは他のJEFF ROWLAND D.G.の製品同様、前面はピカピカに磨き込まれたシルバーのパネル風で、後ろ側は黒のアルマイト。全体に付けられた波状のテクスチャも最近のJEFF ROWLAND D.G.製品と同様です。
今回は、長い期間お借りすることができましたので、現使用のプリアンプと交換しラック内にずっと収めていたのですが、角Rが大きめの優しさを感じるボディデザインをずっと見ていると、どこか北欧のデザインをイメージさせ、拙宅のリビングに既に馴染んでいるようでした。

鳴らし始めて一番驚いたのは、音の背景がものすごく静かなこと。S/Nの良さは噂通りで、この静けさは特筆すべきものがあります。何も無い空間に音が吸い込まれるように消えて行く感じがします。
それから、余韻の再現力が素晴らしい。余韻が長く、音の周りにスーっと広がって行くのが見えるようです。
また、左右のセパレーションがかなり良いみたいで、打ち込み系の曲でパンニング等の細かい処理が行われているのが手に取るようにわかります。こんな経験は初めてで、パワーをモノラルに変えた時と同じくらいの効果を感じました。

現使用の同じくJEFF ROWLAND D.G.の「Capri」と比べると、地味目でシックな音調に聴こえますが、音数は確実に増えています。パッと聴きで解像度が高いという感じはせず、印象は静かなのだけれども、よく聴くと実はいろんな音が鳴っていることに気づきます。尖ったところがなく、非常に聴きやすい音です。そのため、迫力不足と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、決して柔らか過ぎたり美音過ぎるということはなく、素直に音が出ている感じがします。「Criterion」と比べてみて「Capri」は実はかなり甘く柔らかい音調だったということがわかりました。
ただ、あまりに静的な雰囲気になって聴きやすくなるので、何かを失っている感はあります。しかし、それでもいいやと思えるくらいの魅力を持っていると思います。

肝心のバッテリー駆動とAC駆動の音の違いですが、一番の違いは余韻にあります。
「Criterion」は、リモコンの左右キーでバッテリー ←→ ACの切り替えが簡単にできますので、曲を聴きながら違いを試す事が可能です。音調は全く変わらないので、切り替えた瞬間は?と思うのですが、バッテリー駆動の方がなんだか気持ちがいい。そこで良く聴いてみると余韻の長さが違うことに気がつきます。
ただ、AC駆動の音がダメかというとそういうわけではなく、AC駆動でも十分なクオリティです。また、AC駆動の方が若干明るめで元気な音になります。そのため、曲によってはAC駆動で聴いた方が良く聴こえることもありそうです。

バッテリーの駆動時間ですが、デモ機では4時間程度でした。4時間程度なら実使用上は十分な時間だと思います。ただ、充電時間は予想以上に長かったです。STEREO SOUNDのNo.170に掲載されているレビュー記事によると16時間ということですが、それに近い時間が必要なようでした。
そこで使い勝手上、困ったことに気がつきました。私は音楽を聴かない時は機器の電源を切るようにしています。「Criterion」は背面に電源SWがあるのですが、電源を切ってしまうとバッテリーへの充電は行われないのです。つまり、音楽を聞き終わった後、バッテリーが充電されるまでは電源を入れっぱなしにしておく必要があるということ。
そこである考えが生まれました。これまでの使い方を続けるのであれば、どうせバッテリー駆動で聴けるケースは少ないのだから、下位モデルの「Corus」で良いのではないか?「Corus」にしておけば100万円も安いですし・・・。次は「Corus」を借りてみようかなと。しかし、このアイデアは返却日前日の試聴で、もろくも打ち砕かれました。

年明けの週末、返却日が近づいたので再度じっくりと試聴をすることにしました。試聴ソースは、大貫妙子 & 坂本龍一の「UTAU」。正月休みに聴こうと年末に注文したのに、既に年内の発送が終了していたようで年明けになってから届きました。orz ピアノとボーカルだけのシンプルな演奏なので、違いがよくわかるはずです。
やられました・・・。このソースだとバッテリー駆動とAC駆動の違いは歴然でした。AC駆動からバッテリー駆動に切り替えると、音の背景がスッと奥に下がるのがわかります。ボーカルの奥行きが増し、1つ1つの音の周辺に余韻がふわっと広がります。そして、まるで水が砂に吸い込まれるように、音がスーと沈み込むように消えて行き、音が消える瞬間が見えるようです。これに比べるとAC駆動の音は、平面的でどこか乾いた感じがします。音が明るめになり、滲みを感じます。
これを聴いてしまうと、もう後戻りはできません。この音で聴くためにがんばって充電しますよという気持ちになってしまいます。(もちろん、貯金もがんばる必要あり)
それに理屈抜きで気持ちいいんですよね、バッテリー駆動の音は・・・。

「KX-R」と「Criterion」は全く違う方向性で、どちらが良いかは正直悩みます。リラックスして聴けるのは「Criterion」の方かと思いますし、「Capri」の延長線上にある音なので、違和感を全く感じません。実は、JEFF ROWLANDの音が好きなのかもしれませんね。

ずいぶんと長文になってしまい、申しわけありません。
このクラスになるとすぐには買えませんので、急ぐ事はないかと思い、実は追加でもう1機種、試聴を計画しています。さて何でしょう?
まだ、いつ借りれるかも全然決まっていませんので、楽しみにしてお待ちください。
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2011年 あけましておめでとうございます [オーディオ]

新年になって既に10日以上過ぎてしまいましたが、遅ればせながら、

 あけましておめでとうございます。
 本年も当ブログをよろしくお願いいたします。m(_ _)m

今年も更新が停滞気味になるかとは思いますが、ゆったりとした気持ちでおつきあい頂ければと思います。

また、今年も引き続き、lumenwhiteに関して何か知りたいことをお持ちの方は、コメント欄にご質問頂ければ、ユーザーとしてお答えさせて頂こうと思います。回答は、あくまで主観的な内容となってしまうと思いますが、よろしくお願いいたします。

実は、年末から年始にかけてJEFF ROWLAND D.G.の「Criterion」をお借りしていました。早ければ今週末くらいにはレビューを掲載できるかと思います。お楽しみに。

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Ayre「KX-R」 [プリアンプ]

KX-R.jpg

3番目にやってきたのは、Ayre「KX-R」。
「KX-R」は以前「MX-R」と一緒にデモ機をお借りしたことがあるので、自宅で聴くのは2回目です。その時の印象は「恐ろしくクリア」というものでした。

今回も音が出た瞬間に、まずクリアだと思いました。弱音の再生能力が高く、余韻がとてもきれいに聴こえます。また、立ち上がりが速く、瞬発力のある音です。ソースの音がそのままスパッと出ている感じなのですが、キツい感じにならないのがAyreらしいところだと思います。

ボリュム操作時に、ロータリーエンコーダーが回るゴン、ゴンという音がします。結構大きな音なのですが、慣れれば気にならないかと思います。ボリュームダイヤルの操作も気持ち良く、リモコンの反応も良いので使い勝手は良さそうです。「MX-R」とデザインが揃うのも嬉しいところです。

今回は、現在使用中のJEFF ROWLAND D.G.「Capri」と切り替えながら比較したのですが、CDプレーヤーの置き換え等で前回よりも全体のクオリティレベルが上がったのが原因か、以前比較した時よりは音質差が小さいように感じました。もちろん、S/N感や余韻の再現能力に圧倒的な違いはあるのですが、「Capri」の柔らかめの音もそれはそれで魅力的かなと。
「MX-R」と純正ペアというところもあって「KX-R」が本命だとは思っているのですが、なんとも難しいところです。

また、実使用上1つだけ困りそうなこともありました。打ち込み系のJ-POP等の音圧が非常に高いCDをかけると、適正なボリュームの値が2〜3くらいになってしまうのです(「KX-R」のボリューム値は、0〜60)。そのため、最小の1でも結構な音量。拙宅は専用ルームが無いため、リビングで聴いているのですが、隣の部屋で家族が寝ている場合もあり、その時にはもっとボリュームを落としたいところです。そのため、「KX-R」を導入した場合は、この手のCDを聴くのは難しくなりそうです。

自宅試聴をお願いしている最後の1機種は、JEFF ROWLAND D.G.の「Criterion」。「KX-R」が難しそうかなと思ったので、気持ちがグッとこちらに傾きかけています(笑)。これからオーディオショーが続くので、おそらく試聴できるのは12月の初めくらいかなと予想していますが、期待して待ちたいと思います。
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FM Acoustics「FM255MkII」 [プリアンプ]

FM255mk2.jpg

次にやって来たのは、FM Acoustics「FM255MkII」でした。
アナログ感覚あふれる悪く言えばちょっと古くさい外観。正直なところ、あまり好きなデザインではないのですが、造りはしっかりしています。電源ケーブルが本体直付けなので、交換ができません。アクセサリーにあまり興味のない私にとっては、それほど気にならないことなのですが、ちょっとケーブルの長さが短めで設置に苦労しました。

先日の「SOLO」同様、音を出してすぐに驚くようなことはありませんでしたが、S/Nの向上と音の分離感が違います。とても自然なクリアさが、FM Acousticsのプリアンプの持ち味かと思いました。それに何といっても音色の気持ちよさ。肌触りのいい音で余韻が美しく再生されます。以前からFM Acousticsの音は浸透力がある音だと思っているのですが、派手さはないのに身体に染み込んでくる感じがします。前日に飲みに行って疲れていたというせいもあり、女性ボーカルを聴いていて寝そうになりました(笑)

音の良さとは対照的に、使い勝手は悪いですね。まず、リモコンが無い。これは、それほど気にしていなかったのですが、いざ使ってみるとやはり不便です。それから、これが一番辛かったのですが、ゲインが高めなのか拙宅の環境だとボリュームが1目盛りも回せません・・・。そのため、適正ボリュームに設定するのがとても難しく苦労しました。アッテネータでも入れないと実使用は厳しそうです。

音は気に入ったのですが、使い勝手と価格を考慮すると導入は難しそうです。残り2機種はどうでしょうか?
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VIOLA「SOLO」 [プリアンプ]

VIOLA_SOLO.jpg

ここのところの円高で、もしかすると海外製品が安く買えるのではないかと、プリアンプの価格をショップに問い合わせてみましたが、期待したほどではありませんでした。orz
円安になった時は、すぐ価格を上げるのにねえ・・・。
というわけで、ローン組んででも購入とはなりませんでしたが、この機会に候補は絞っておきたいと思い、試聴を始めることにしました。自分であたりをつけていたものに、ショップの方のお薦めを加え、4機種ほどの自宅試聴をお願いしました。

最初に届いたのがVIOLAの「SOLO」。いわずとしれたVIOLAのリファレンス・プリアンプです。
届いてみてビックリしたのがそのサイズ。モノラル・プリアンプなので薄型2筐体なのは知っていたのですが、届いたのは4筐体とケーブルがひと山・・・。そう、電源が別筐体でした。VIOLAがSW電源を使うはずもなく、考えてみればあの薄型ボディに電源が入るはずはないんですよね。電源部自体がパワーアンプの「FORTE」1つくらいのサイズで、もちろんLRに1つずつなので設置するとかなりの場所をとります。

なんとかセッティングして、音出しを始めました。「うん?」とりわけなんてことない音です。400万円越えのアンプなので、もっとすごい音を期待していたのですが・・・。しばらく聴いていて音の滑らかさが全然違うことに気がつきました。暖かみがあって、滑らかな音色です。加えてVIOLAの製品らしく中低域が分厚くなります。ただ、ソースによってはこれが仇となり、低域の抜けが悪く感じることもありました。オーケストラやクラブミュージックは低域が分厚く迫力があって良いのですが、ジャズのピアノトリオなどは、ドラムやベースが強調され過ぎて肝心のピアノが引っ込んでしまう場合もありました。ただ、基本的にはクリアな音で、プリアンプとしての基本性能の高さを感じます。

プリアンプがモノラルだと使い勝手が悪いのではないかと心配していましたが、リンク用の専用ケーブルで接続することでボリュームがスムーズに連動して動くので、何の問題もありませんでした。加えて、反応がちょっと鈍いのですが(電池の残量が少なかったのかも)リモコンも付いていますので、使い勝手は良好だと思います。

最大のネックは、やはりサイズです。拙宅では置き場所を確保できそうにありません。また、電源環境に影響を受けやすいのか無音時のハムノイズが気になりました。
気に入ってしまうと価格が価格だけに困ったことになったのですが、そういう意味ではひと安心です。次の機種に期待したいと思います。
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ハイエンドショウトウキョウ2010 [オーディオ]

連休の中日にハイエンドショウに行ってきました。特に目的の機器があったわけではないのですが、特に予定もなかったので。

今回、もっとも気になったのは、N-modeを展開するリリック。何が気になったかというと、アンプではなくリファレンスとして開発したというスピーカーです。Audio Machinaの「CRM」と似たコンセプトのジュラルミンのボディを持つ2wayブックシェルフのスピーカー。使われているユニットは、lumenwhiteと同じくドイツのAccutonのセラミックの最新版だそうです。
N-modeのブログページのURLを書いておきますので、詳細はそちらでご覧ください。

http://blog.nmode.jp/?day=20101004

たった2曲しか聴いていませんので真の実力はわかりませんでしたが、かなりのものでした。もっとパワーを入れれば相当の音が出そうに思いました。開発者の方によると、ハイエンドショウの会場で出ている音は、20〜30点とのこと。潜在能力は高そうです。
10/2,3に福岡のオーディオショップ「吉田苑」での試聴会で初お披露目だったらしく、それ以来売って欲しいとの問い合わせが相次いでいるそうです。まだ売るとは決めていないが、売るとしたらほぼ原価のみで140万程度になるとのことでした。その際は、スタンドの高さとか色とかは好みに応じて変更して頂けるらしいです。

最も気になったのはスピーカーですが、1bitアンプの新モデルも気になりました。残念ながらトップモデルの「X-PM10」は不調で聴くことができませんでしたが、「X-PM2F」もなかなか良いように思いました。正直、以前「X-PM2」を聴いた時は、どうも線が細くてダメだと思ったのですが、今回の「X-PM2F」には可能性を感じました。ただ、デモの都合で「X-PM2」はDYNAUDIOの「Focus140」、「X-PM2F」は前述のリファレンススピーカーを鳴らしていましたので、両者の明確な違いはわかりませんでした。単にスピーカーの音が気に入っただけの可能性もあります(笑)

リリック以外に良いなと思ったのは、SPECの「RSA-F1」。こちらは通常のPWM方式のデジタルアンプ。B&Wの「802D」を鳴らしていましたが、冷たすぎないクリアな音で好感が持てました。
それから、ちょっと気になるのはオーディオデザインのDAC「DAC-FA0」。あえてデジタルフィルターではなくアナログフィルターを使ったり、ラダー抵抗型のDACチップを使うあたりにメーカーのこだわりを感じます。測定値を重要視するこのメーカーらしく、高周波ノイズ対策も徹底的に行っているとのことで、計測データを示しての説明でした。

いよいよオーディオ好きが忙しい時期が始まりました。今年もできるだけあちこち見に行って、見識を広めたいと思います。
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