ARION「Line Preamplifier」 [プリアンプ]
目先を変えてみようと、ARIONの「Line Preamplifier」をお借りしてみました。
電源部と増幅部に分かれた2筐体で構成され、それらを専用の電源ケーブルで接続します。増幅部は全面アルミパネルで造られていますが、電源部はフロントパネルだけアルミで、他の部分は黒の板金です。ここは少し残念なところ。なお、このアンプには電源スイッチがないため、電源ケーブル挿すと電源が入りっぱなしです。基本、入れっぱなしにしておけということでしょう。
ボリュームのつまみは小さめですが、操作はそれほどやりづらくないです。FMアコースティックよりも、むしろ適正ボリュームに調整しやすいかも。
説得力のある音色です。楽器音の質感が良く出ていて、特に低域の質感が素晴らしい。鮮度感が高く、決して抜けがいいわけではありませんが、立ってくる感じの音で、音楽と対峙することを求められているようです。
対して、音の広がりはいまひとつ、どちらかというと音色で聴かせるタイプかと思います。とはいえ、まったくの不得意というわけでなく、あくまで「KX-R」や「Criterion」と比較するとというレベルですけど。
コニサーの音に似ているという話があるようですが、私はコニサーを聴いたことがありませんので、その点に関してはコメントできません。
総じて、鮮度感、音色の質感等、魅力のあるプリアンプです。ただ、1台目としては買えないかな。
追記（2012.3.18）
このアンプは後に、ボリュームがアッテネーターからボリュームICに変更される等のマイナーチェンジが行われ、「Line 1」という名称に変更されたようです。
私が試聴したのは初期型の方であり、現行型は聴いたことがありません。そのため、このレビューは現行型とは特徴が異なる可能性があることをご考慮ください。
電源部と増幅部に分かれた2筐体で構成され、それらを専用の電源ケーブルで接続します。増幅部は全面アルミパネルで造られていますが、電源部はフロントパネルだけアルミで、他の部分は黒の板金です。ここは少し残念なところ。なお、このアンプには電源スイッチがないため、電源ケーブル挿すと電源が入りっぱなしです。基本、入れっぱなしにしておけということでしょう。
ボリュームのつまみは小さめですが、操作はそれほどやりづらくないです。FMアコースティックよりも、むしろ適正ボリュームに調整しやすいかも。
説得力のある音色です。楽器音の質感が良く出ていて、特に低域の質感が素晴らしい。鮮度感が高く、決して抜けがいいわけではありませんが、立ってくる感じの音で、音楽と対峙することを求められているようです。
対して、音の広がりはいまひとつ、どちらかというと音色で聴かせるタイプかと思います。とはいえ、まったくの不得意というわけでなく、あくまで「KX-R」や「Criterion」と比較するとというレベルですけど。
コニサーの音に似ているという話があるようですが、私はコニサーを聴いたことがありませんので、その点に関してはコメントできません。
総じて、鮮度感、音色の質感等、魅力のあるプリアンプです。ただ、1台目としては買えないかな。
追記（2012.3.18）
このアンプは後に、ボリュームがアッテネーターからボリュームICに変更される等のマイナーチェンジが行われ、「Line 1」という名称に変更されたようです。
私が試聴したのは初期型の方であり、現行型は聴いたことがありません。そのため、このレビューは現行型とは特徴が異なる可能性があることをご考慮ください。
2011-05-17 15:06
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コメント(4)
はじめまして。いつもそちらのブログを拝見し、勉強させていただいている者です。特にプリアンプの記事の充実感は素晴らしいですね。私は以前、某コミュニティにこのアリオンのアンプの記事を書いたことがあり、大変興味深く読ませていただきました。私も様々なアンプを試聴しますが、なかなかこれはいいな、というものにあたりません。Criterion が最近聞いたものの中では最高ですが、今使っているNo.32Lに代わるモノかどうかは自信がなく、まだ探索を続けています。いいアンプがありましたら、またレポートしてくださいませんか。期待しております。
by 上奉書屋 (2011-05-18 08:56)
上奉書屋 様
はじめまして。当ブログをご覧頂きありがとうございます。
私も、実は上奉書屋様が投稿された某コミュニティへの記事を拝見して勉強させて頂いています。特に様々なプリアンプをレビューされた記事は、何度も繰り返し拝見しており、素晴らしい表現力に脱帽しておりました。
こちらこそ、もっとレポートを拝見させてください。
No.32Lは、オーナー様のコメントを見るところ、かなり奥深いプリアンプのようですが、私は一度しか、それも店頭でした聴いたことがないため、その奥深さを感じ取れていません。一度その奥深さを体験してしまうと、他のプリへの移行は難しいのかもしれませんね。マークレビンソンは新たなフラッグシップ・プリを開発中との噂ですが、それが出てくると、また新たな次元に突入するのかもしれないですね。
by vitamin_engine (2011-05-18 19:50)
拙文を読んでいただき恐縮です。No.32Lの一番よいところはどんな送り出し、どんなプリアンプとつないでも常に安定した結果を引き出せること、そしてパワーアンプをドライブする強力なパワーを内に秘めていることです。これに近い能力を持つのはCriterionです。ですが、どうにも静的な表現に終始するところがありますね。No.32LはSNで負けますが動的な表現ができます。C3800は安定感ではNo.32Lと同等、SNはそれ以上と思いますが、パワーは感じません。また別なプリですが、最近聞いたものでAudionoteのG70というプリアンプには独特の芳しい香りがあり、他のハイエンドプリとは別格の美音を奏でます。好みはあると思いますが、これは認めざるをえないレベルです。しかしこれはSNなどはたいしたことはありません。マークレビンソンの新リファレンスプリはかなり難航しているという噂であり、またリリースされれば５００万円クラスではないかとも聞きます。現在のアンプ界全体を見渡してみますと、GOLDMUNDの最高級プリか、Soulutionの７００シリーズが最も優れたものと思うのですが、価格的に購入が難しいですね。本当に困っています。長文失礼いたしました。
by 上奉書屋 (2011-05-19 10:49)
上奉書屋 様
こんばんわ。各プリアンプに関する詳しいコメントをありがとうございます。大変参考になります。
Criterionに対しては、全く同感です。他の部分は素晴らしいのですが、なんだか静的な印象で、この部分が好みの分かれるところかと思います。マークレビンソンの新プリは500万円越えという噂は私も聞きましたので、どうやら本当のようですね。GOLDMUNDやSoulutionは候補に入れていません。リファレンスは絶対に買えないですし、下位モデルを買うと必ずリファレンスが欲しくなるでしょうから（笑）
私の方は、そろそろ決めようかと思っています。導入したら、また報告させて頂きます。
by vitamin_engine (2011-05-19 19:16)