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HEGEL「H4A」 [パワーアンプ]

またずいぶんと間があいてしまいました、すみません。
試聴のインプレが溜まり気味です。

少しこれまで聴いていたものより安いラインを聴いてみようと、100万円を切った価格ですが評価の高いHEGELの「H4A」を自宅試聴させて頂きました。

届いた「H4A」を見てまず初めに思ったのは、「で、でかい・・・」。写真で見た印象と比べてひとまわり大きかったです。調べてみるとKRELLの「Evolution302」とそんなに大きさは変わらないんですね。正直、うちには大き過ぎます。重さもかなりのもので、加えてフロントに重みが偏っているため持ちにくいです。フロントを手前にして抱える必要があります。

見た目ですが、フロント部分は緩やかなRを持った形状の梨地仕上げのアルミ製で、質感が高いです。同じくサイドと上面はアルミでできていますが、表面処理が揃ってないところがちょっと気になります。このあたりは価格からすると仕方がないところかもしれません。それ以外の部分は鉄製で割り切った造りとなっています。フロントのR以外はスパッとした直線で嫌味のないスッキリとしたデザインです。

音出ししてみてまず感じたのは、透明性が高くスッキリとした音質だということです。音が明瞭で嫌な音が出ず聴きやすいです。そのくせ、音を丸めているという印象が全くないのが不思議です。解像度もそれなりに高く、空間表現も素晴らしくはないですが及第点という感じです。正直、90万円でこの音は驚きです。コストパフォーマンスはかなり高いと言えると思います。
反面、気になった部分を上げると、少しだけどこか抜けが悪い感じがします。おそらくそれに影響しているのではないかと思うのですが、低域がちょっと緩いです。暖まってくると低域の緩さは改善し、透明感も高まるのですが、電源投入直後は、あまり良くないです。もっともセッティングである程度改善できるかもしれません。

価格を考えると、かなり有力な候補となりました。ネックは、低域の緩さとサイズです。ちょっと大きすぎるんですよね。奥行きもかなりありますし。それでなくてもlumenwhiteが場所を占拠しているので、他の機器はコンパクトにまとめたいところです。

ちなみにHEGELはアニバーサリーモデルとしてH4Aベースの「H10」というモデルも出しています。限定で全世界でたった30台。特性がいいものだけを選別した部品を使っているらしいのですが、価格は150万円。部品選別が大変なのはわかるんですけど、60万円アップというのはいかがなものか・・。20万円アップくらいで、格段に音が良くなっていれば購入も考えたと思うのですが、150万円ではひとクラス上のアンプと変わらなくなってしまいます。おまけにあのサイズで色が黒になってしまっては、見た目が重過ぎです。というわけで、買うのなら「H4A」にしようと思います。
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コメント 2

ファウ

こんばんわ。
先を越されましたか(笑)。H4Aは置いているのを見たことがないので聴いていない物の1つです。確かに大きいですね。低域が緩いのはなぜなのでしょう?脚もアルミっぽいので原因ではないでしょうし・・。
先週HOVLANDのRADIAを見かけましたが、やっぱり見た目良かったです。最新版のRADIAとHP-200とセットで試聴してみたいです・・。
あとsilverflameを展示で見ました。やっぱりあの造形美は良いですよね。実物を見るとそれが実感できます。家に置いてあるとそれだけで雰囲気が変わりそうです。
by ファウ (2008-11-05 00:04) 

vitamin_engine

こんばんわ、ファウさん
H4Aは、ほんと結構いいので、是非一度聴いてみてください。低域が緩いのはStereoSoundにも同じようなレビューがあったような気がします。ただ、視聴2日目に横着して重いものを床を滑らせて運ぶための器具(インシュレータのようなもの)を脚の下にかませたまま聴いたら、そちらの方が低域が沈んで好印象でした(笑) なので、セッティングで結構左右される気がします。
しかし、RADIAの新型は出てきませんね・・・。
こちらこそ、silverflameをフォローして頂きありがとうございます(嬉)
ただ、最近はブラックしか入ってこないのだそうです。ブラックも綺麗だと思いますが、さすがに見た目が重苦しそうです。
by vitamin_engine (2008-11-06 20:04) 

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